2010年4月1日木曜日

3月定例会が終わりました


駐車場や22年度予算案を含め、全体で39議案(そのうち7議案に日本共産党は反対)を採決しました。30人以下学級などの実現を求める意見書の発議・採択などもありました。

ブログや折り込みビラ(東浦地区では3回)、朝の東浦バスターミナルでの街宣でお伝えしてきましたが、3月議会の最大の焦点の一つに市営駐車場の有料化の議案がありました。結果は、委員会の否決とは、全く逆さの賛成多数で可決となりました。

委員会で否決を判断した籾谷委員長、本会議では賛成したいからと竹中議員も賛成。「いったい何があったの?」と言いたい結果でした。(委員会で反対の蓮池議員(公明党)は、退席し評決には加わらず)

30日の本会議での採決には、市民の傍聴もたくさんありました。総務常任委員会での否決に対して、各議員がどのような態度をとるかに関心を注いでいたのではないでしょうか。



詳細や私見は下記に。

 本会議(30日)、籾谷総務・文教委員長の駐車場有料化案の委員会審査報告に対して、「否決に至った経緯は?」「当局が説明する、有料化により収益を得るということは、どういう意味なのか?」の質疑がありました。
 3対3の賛否同数であったため、委員長自身も否決の結論をくだしたことや、収益に関しての報告については「そんなことは(報告は)言っていません!」と答えました。

「んっ??」

 今さっき自分で言ったことを言っていない? 
まあ、議事録をみればわかることでしょう。

ひょっとしたら、採決で賛成に回り、委員会での自ら下した否決も、「していません」と言い出しかねないのではと疑問を持ちました。質疑を終え、その後、討論です。

岬、西浜、竹中議員は賛成討論。

もちろん私は反対討論に立ちました。定住化に逆行する点や、周辺に迷惑駐車などの悪影響、交通の流れが変わることによる将来のまちづくりの観点で反対するよう賛同を求めました。

さらに、奥野議員(創政会)も反対の立場で討論。交付金が国から100%降りてくるからとはいえ、その交付金も我々が納めた税金!不足のスペース確保や整備につかうべきではないか!と制限時間10分間のいっぱいの討論後、市民から大きな拍手。市民の立場で声を届ける議員の本来の仕事です。当然です。僕も、大きな拍手を送りました。

 採決の結果、賛成多数でした。東浦地域の岡田議員(奥野議員と同じ創政会)、新阜議員(籾谷委員長と同じ緑風会)も賛成の立場でした。

 旧東浦町時代から有料化にすべきとの声もありましたが、定住化策として無料としていた経緯からもこの結果は残念です。


 有料化が決まると、「島外通勤者への交通費助成と生きがいづくりを求める決議」(案)が急きょ発議され、岡田勝一議員が提案説明しました(これは、今後の委員会に付託され審議されることになっています)。

決議案の発議内容は、有料化に伴い負担がかかるのは島外への通勤者、通勤助成を考えるべき、というもの等です。

この決議案を出された議員の多くは有料化案賛成者でした。

これはまさに、有料化に賛成した行為への「免罪符」と思えてなりません。

 通勤助成ということは、旧町時代にもあったことですから非常にいいとはおもうのですが、人口の2%となる1200台の駐車スペースを利用者と考えたとしても、5割は通勤・通学者(その内市内の方は75%)と試算できるわけですから、
450人×(駐車場定期代4000円×12か月)=2160万円(市側の負担)にものぼります。

市の説明は、市営駐車場借地料を含め年間1500万円の赤字(一般財源で穴埋め)を有料化によって、これまでの管理経費と今後の機械導入のランニングコストなどなどを賄うんだという説明でした。決議案の通りになれば、見込みの収入以上がそのまま通勤・通学助成として出て行くわけで、コストの不足分は、また一般財源を投入してということになりかねません。

こういう決議案をあげるぐらいなら、これまで通り駐車場無料でよかったのではないでしょうか。

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