2014年1月22日水曜日

議会運営委員会 管外視察


20日21日と議運メンバーで神奈川県逗子市議会と埼玉県飯能市議会へ視察研修させていただきました。
議運では、昨年8月からの1年間の目標課題として、通年議会とPC等電子端末の議会利用をメインに深めることになっています。
今回、タブレット端末を全国でもいち早く用いている先進の両市議会に我が方議運の視察をお受けいただきました。
タブレット端末をもちいることで資料等をいつでも持ち歩けることや、ペーパーレス化によるメリットは大いに活用できるものです。私、個人的にはもちろん一部導入済みですが、
決算資料などを表計算ソフトのデータとしてもらえれば比較資料作成が簡単、紙資料をpdfに取り込みなどしなくてもいいのは私的にメリット部分だなと思いながら、どのような運用されているのか、またできるのかが非常に興味がありました。



◎ 逗子市議会は、ICT推進部会を立ち上げ、部会の議員自らがICTの視察に対応されていました。
端末はIpadで、特徴なのはデータをクラウド化してどこからでもアクセスできるというシステムにしていました。
執行部からの資料はpdf化し、見開き表示、端末を90度回転で1ページ表示、本のようにページをめくれる仕様のアプリケーション(ソフト)を利用されていました。もちろんハイライトや文字もかけるようになっていましたが、静電式タッチペンでは鉛筆のように執行部の説明を走り書きするのには不向き。この辺はデメリットだなと感じています。
また予算決算書のデータ化は、いまのところは馴染まない(研究課題)ということでありました。過去の年度や予算書と比較するなら端末2台、デュアルモニター的とかにもなり、1台の端末ではピンチイン/アウトを駆使してもきびしそうです。


◎ 飯能市議会は、逗子さんのクラウド型とは違って、全協などの資料等をデータサーバ的なハードディスク内のファイルをwifiで閲覧・必要に応じ端末にダウンロードし利用するシステム、NASで対応しているのが特徴でした。端末は日本メーカーの富士通、アンドロイドosでした

議会改革の一環として、
・311以降の環境問題の認識通じてのペーパーレス化
・民間の会議では用いられている機器の議会での使用を取り入れていくことなど議会のあり方
(機器利用不可の規則、慣習の変更は反対もあるのでは?どのようにしたのか など視察ではよく質問されるようです。)
が主な導入時のきっかけ 
・議会基本条例中に事務局の機能の充実に努めるとし、その意味でも職員の事務作業軽減にもつながり強いてはその分経費削減にも繋がっているとのこと。
等の説明をうけ意見交換させていただきました。
飯能市議会さんでも、決算書などは紙ベース。
端末の更新など今後も研究しながら進められるようです。


両市ともにタブレット導入は重さ、バッテリー、キー操作音などを考慮したようです。伝達文書の一括送信、議員による情報発信にも大いに利用され、はじめは不慣れな議員も、研修や議員同士で教えあったりで利用されています。
初期費用、維持管理費など両市の違いや、今後の課題もまだまだいろいろあるなと感じています。 

紙ベースであろうと資料等を利用しないのであれば、電子機器や端末に置き換わっても利用しないわけで、むしろ、議会・議員に求められているのは便利ツールを導入することが目的ではなく、それら道具を使っていかに議会・議員活動をするかだと思います。
また、紙ベース資料も、素早くメモを書き込めるなど、もちろんメリットはあり、電子機器を使えない人を排除するのではなく、ある一定の費用(全部電子化してこれだけ削減しただではなく)も経費としては見ておくことも必要と思います。もちろん、技術革新はすさまじく、これら道具を利用した議会運営は必要で、議員も使えるように研修や努力は不可欠で、いいものは取り入れていければと思います。 
これまで一般質問でパネル自作したことありますが(議長に許可とって利用しています )、いずれはプロジェクターでの利用!も近いのではないでしょうか。

個人的には、端末は現行レベルでは、表計算などのソフト、物理キーボートとタッチパネル両方つかえるpcで12インチ以下1kg以下、処理能力も早く、外でも通信できる環境があればとは思います。セキュリティや管理も重要と思います。

以上、いろいろ勉強させていただいた2日間でした。お世話になりました議員、事務局の皆様に感謝もうしあげます。

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